親鸞聖人 750回 大遠忌

親鸞聖人750回大遠忌宗門長期振興計画の「寺院活動の推進」のうち、重点項目⑨の「過疎・過密対策」の一環として、「法物承継システム」が立ち上げられました。事業展開の概要について説明いたします。

　親鸞聖人750回大遠忌宗門長期振興計画として、み教えに生きる人々の育成と寺院活性化対策を推進していく中で、寺院の相互扶助制度の確立が検討されてきました。「法物承継システム」は、その寺院相互扶助制度の一環として構築されたものです。
　これは後継者不在や過疎の問題など諸般の事情から宗教活動を存続していくことが困難となり、やむを得ず解散せざるを得ない一般寺院の御本尊・御影・仏具など宗教活動を行うために必要となるものについて、宗派が一時的にお預りし、予期せぬ火災や台風などの災害に遭いご本尊などを喪失され、宗教活動に支障をきたされている罹災寺院、あるいは新たに寺院を設立され、今後の宗教活動を行っていくうえでご本尊などを必要とされる寺院に承継することを目的とするものです。

①まず、「法物承継システム」への法物登録についてご賛同いただける寺院より寺院庶務部宛に、承継システムにご提供いただけるものの写真を事前にご提出いただきます。

②当該法物をご提供いただくにあたり、寺院内にてしかるべき手続きが必要となります。その手続きにつきましては、寺院庶務部がお手伝いさせていただきます。

③寺院内の手続き完了後、「法物承継システム」への登録申請を行っていただきます。

④登録申請に基づき、委員会における書類審査を経て、提供された法物などの登録を行います。なお、承継先が決定されるまでの間、宗派にて法物などをお預りさせていただきます。

⑤お預りした法物などにつきまして、承継を希望される寺院へ引き継ぎさせていただくこととなります。

　「法物承継システム」は平成19年11月に制度が立ち上げられ、平成20年2月より本願寺ホームページの「お寺の情報箱」の中に、専用コーナー「寺院法物情報」が開設されました。平成21年度には、ご本尊（阿弥陀如来木像）・親鸞聖人御影・蓮如上人御影をお預りし、承継させていただきました。本事業の趣旨をご理解の上、ご賛同いただきますようお願いいたします。（寺院庶務部）