親鸞聖人750回大遠忌法要は無事円成いたしました。多くの方々のご参拝、誠にありがとうございました。
親鸞聖人750回大遠忌宗門長期振興計画

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「本願寺境内自主放送網のハイビジョン化について」 『宗報』2011(平成23)年1月号掲載-新たな始まり 親鸞聖人750回大遠忌宗門長期振興計画の現状-vol.35

親鸞聖人750回大遠忌宗門長期振興計画「重点項目④伝道態勢の整備」のうち、宗報務情報システムセンターでは「マスメディア伝道の推進〈ITコミュニケーションによる伝道形態の検討と普及〉」の一環として、本願寺境内自主放送網(CATV)について、流用可能な既存システムはそのままに、デジタル放送受信可能な設備へ変更するとともに、各種法要中継・撮影にて使用している機材を、HD(高精細度)デジタル対応の機材へ更新いたします。

はじめに

本事業は、まもなくお迎えする親鸞聖人750回大遠忌法要のCATV網による堂内中継や地上・BSデジタル放送完全移行に対応するため、テレビ中継・撮影機材をHDデジタル基準に対応した機器に更新するものです。
近年、デジタル技術の発展により、私たちを取巻くメディア環境は大きく変化しています。本願寺の視聴覚伝道も時代の流れに伴い、ラジオ(みほとけとともに)・電話(テレホン法話)・「テレビ」(CS放送)・「ビデオ」・「DVD」と、さまざまなメディアの活用を行ってきました。
蓮如上人500回遠忌法要から本格的に取り組んだ「本願寺ホームページ」(http://www.hongwanji.or.jp/)も、現在では本願寺の中心的なメディアとして成長しました。開始当時は、インターネットが普及し始めた時期であり、一般的にはその普及・利用率はまだまだ低いものでした。しかし、今では広くインターネットが普及し、インターネット動画中継はテレビを見るのと同等の感覚にまで認知されてきました。
このような時代の中、視聴覚伝道をどの様に行うかを検討するところから、本事業が始まりました。

本願寺境内自主放送網(CATV)

本願寺の境内自主放送網は、①宗務総合庁舎・龍虎殿・安穏殿・聞法会館を対象とした番組回線、②聞法会館の宿泊者向けの案内回線、③御正忌報恩講などの各法要中継用回線、④通夜布教など聞法会館総会所と多目的ホールの同時中継用回線の4回線を配信しています。
門信徒をはじめ、より多くの方々が浄土真宗と出遇い、み教えを深く味わう機縁としていただくため、御正忌報恩講などの法要中継や伝道番組「お坊さんがゆく!」などを参拝者に向けて配信しています。また、定期宗会開会式の様子もこの境内自主放送網を利用して宗務所各所に中継しています。
既存の境内自主放送網は、アナログ放送のみに対応しているシステムであり、デジタル放送の対応は不可能であります。そのために、アナログテレビ放送終了を2011年7月に控え、デジタル対応機器の導入や配線網の改修工事を実施し、デジタル化の対応をいたします。
また、既存境内自主放送網(CATV)システム機器は、本願寺聞法会館4階調整室に設置していますが、法要中継の利便性を考慮して今回、宗務総合庁舎地下1階視聴覚スタ
ジオに新たなシステムを設置して、親鸞聖人750回大遠忌法要に備えます。

テレビ中継・撮影機材のHD(高精細度)デジタル化

御正忌報恩講や宗祖降誕会、大谷本廟で修行される龍谷会や納骨・永代経法要など、各種法要中継・撮影にて使用している中継機材は、蓮如上人500回遠忌法要の際に導入し、今日までさまざまな場面で活用してきました。これら中継機材も、本願寺境内自主放送網(CATV)のデジタル化に合わせて、ハイビジョン規格に適合した機材の中から宗派での使用を考慮して、法要中継と記録業務双方での使用が可能な機器を導入することとなりました。
今回導入する機材は、法要中継のみの使用だけでなく、法要・大会等、各種諸行事を本願寺映像記録として保存すべく、その撮影においても使用いたします。

境内自主放送網(CATV)の今後の展開

今回の境内自主放送網デジタル化の工事に伴い、白洲お茶所(休憩所)や龍虎殿(参拝志納部)など、それぞれの場所に応じた自主番組を作成し放送できることになり、参拝目的だけでなく観光目的にて本願寺に来られる方々をも意識した映像配信を考慮していきたいと考えています。
境内自主放送網の境内における放送は、ひとつの事象・行事を深く掘り下げる内容ではなく、これまで浄土真宗にご縁のなかった方々に対し、広く浄土真宗のみ教えを伝え広める事が大切であると考え、今後は法話や本願寺重要文化財など、映像ならではの情報を積極的に発信してく予定です。
まもなくお迎えする親鸞聖人750回大遠忌法要では、すでに平成大修復の際にデジタルハイビジョンの環境が整備されている御影堂にて、新しく導入した機材を使用し「柱の影で内陣が見えない方への配慮」に併せて、「お勤めするための補助」をコンセプトとして堂内中継を行います。
今後も当センターでは、本願寺境内自主放送網を活用した伝道教化策の具体的内容について、法要後にも活用できることを念頭に取り組んでいきます。

(宗務情報システムセンター)