親鸞聖人750回大遠忌法要は無事円成いたしました。多くの方々のご参拝、誠にありがとうございました。
親鸞聖人750回大遠忌宗門長期振興計画

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念仏者の生活実践の展開について 『宗報』2010(平成22)3月号掲載 新たな始まり 親鸞聖人750回大遠忌宗門長期計画の現状 vol.26
親鸞聖人七百五十回大遠忌宗門長期振興計画「数学・伝道の振興」④伝道態勢の整備に関する事業の一つである「念仏者の生活実践の展開」では、より多くの人にお念仏のよろこびを伝え、念仏者としての生活をたしなんでいただくための事業を進めています。

1 はじめに

親鸞聖人七百五十回大遠忌法要を機縁に、より多くの方にお念仏のよろこびと念仏者としてのたしなみをお伝えするべく、さまざまな取り組みを行っています。今回は、これまでの取り組みの中から、『拝読 浄土真宗のみ教え』の普及についてご紹介したいと思います。

2 『拝読 浄土真宗のみ教え』の発刊について

長期振興計画推進事項「時代に即応する教学の総合研究」で検討し、制作された「浄土真宗の救いのよろこび」、「親鸞聖人のことば」、「折々のことば」を普及するため、『拝読 浄土真宗のみ教え』を編集・刊行いたしました。
この『拝読 浄土真宗のみ教え』は、現代の言葉でわかりやすく浄土真宗のみ教えが表現された文章を収載し、伝道の一助となることを目的としたものです。「お聖教」ではないため、勤行として用いることや、ご法話のご讃題、あるいは御文章拝読の代わりとなるものではありませんが、勤行や法座に併せて自らが拝読することで、み教えの理解と味わいを深めていただくことができるでしょう。折々の縁に触れて、尊前で、参詣の皆さまと声を合わせて拝読していただければと思います。
なお、具体的な拝読の一例については、本書46頁「拝読について」に紹介されていますのでご参照ください。 全寺院への配付に加えて、2010(平成22)年1月末現在で、すでに約9万部が販売され、多くの方から「わかりやすい」「味わい深い」「このような文章を待っていた」など、大きな反響を頂戴しています。今後も、より多くの方々に拝読され、み教えのよろこびがひろまるよう、一層の普及活動を展開していく予定です。

3 『拝読 浄土真宗のみ教え』を活用した研修会の事例紹介

『拝読 浄土真宗のみ教え』をより広く普及し、活用してもらうため、各教務所からの依頼をうけて教学伝道研究センターの研究員が研修会などに出講し、その趣旨や活用法のどの説明を行っています。
また、各組やさまざまな研修会にご縁を頂戴し、一人でも多くの方に拝読してもらい、皆さまに活用していただけるようにと普及につとめています。
先日、ご縁を頂戴した組の研修会の様子をご報告します。

研修会 ルポ
【研修会概要】
◆《東京教区鎌倉組青年僧侶研修会》
・参 加 者
鎌倉組寺院住職・副住職・衆徒 計八名
・出 講 者
前田壽雄(東京支所研究員)、網代豊和(東京支所研究助手)
・研修内容
①「浄土真宗の教章(私の歩む道)」(『拝読 浄土真宗のみ教え』収載)についての学習
②『拝読 浄土真宗のみ教え』の拝読
③『拝読 浄土真宗のみ教え』作成の経緯説明
④『拝読 浄土真宗のみ教え』の解説
⑤『拝読 浄土真宗のみ教え』を用いた実演(再び拝読)
⑥ 質疑応答など座談会

【研修会の感想】
研修会を開催するにあたり、参加者のほぼ全員が『拝読 浄土真宗のみ教え』の刊行を知ってはいたが、実際に拝読した人は少なく、「どのように活用すればよいのかわからない」という声が大半を占めていました。 しかし、研修会を開催することによって、「法座や日常の勤行、法事などさまざまな場面で『拝読 浄土真宗のみ教え』を拝読していきたい」「法話の席で、この内容を掘り下げて話せば、有効に活用することができると思う」「それぞれの僧侶の使い方があると思う」「『拝読 浄土真宗のみ教え』の刊行によって、み教えを伝える方法が増えたと思う」「門信徒と共に勉強していきたい」などの感想が寄せられました。
『拝読 浄土真宗のみ教え』の使用に対して積極的な意見が目立ったのは、研修会の参加者がわかりやすい表現に納得したからであろうと思われます。

【研修会のその後~それぞれの実践】
 研修会を開催した一ヵ月後、再び参加者に「『拝読 浄土真宗のみ教え』を活用したかどうか」「どのような場で拝読したか」という質問をし、聞き取り調査を実施しました。
その結果、研修会参加者のほとんどから『拝読 浄土真宗のみ教え』を活用したとの回答があり、法座や法事で門信徒と拝読したとのことでした。
中には毎回の常例法座で、「親鸞聖人のことば」「折々のことば」から一項目ずつテーマを取り上げ、講師にそのテーマに沿った話をしてもらい、最後に門信徒と共に拝読していくことを考えている方もいました。そして何より参加者から「研修会を行ってくれてよかった」との声を聞くことができました。

4 実際に拝読を

『拝読 浄土真宗のみ教え』は、阿弥陀如来の尊前で自らが拝読させていただくようにと制作されました。冊子が手元に届いても、「あるのは知っているが…」「どのように使えばいいのか…」などと、置いておくだけになっていては意味がありません。まずは皆さまお一人おひとりに、実際に拝読していただきたいものです。
趣旨の説明や活用の方法をお尋になりたいという方は、どうぞ教学伝道研究センターまで、お問い合わせください。
皆さまとご一緒に拝読し、阿弥陀さまのお救いを聞きよろこばせていただきましょう。
(教学伝道研究センター)