親鸞聖人750回大遠忌法要は無事円成いたしました。多くの方々のご参拝、誠にありがとうございました。
親鸞聖人750回大遠忌宗門長期振興計画

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『安穏 -京都からのメッセージ-』について 『宗報』2009(平成21)5月号掲載 新たな始まり 親鸞聖人750回大遠忌宗門長期計画の現状 vol.17
親鸞聖人750回大遠忌宗門長期振興計画「教学・伝道の振興」のうち、重点項目④「伝道態勢の整備」において、「宗門や本願寺の情報を隅々にまで」を基本方針として、全国の寺院をはじめ、宗務関係機関や門徒推進員などを通して、全門信徒及び近隣の有縁の方々に配布いただくことを目的として計画されました。

1 発刊までの経緯

1998(平成10)年に勤修された蓮如上人500回遠忌法要のご満座である11月13日、「蓮如上人500回忌遠忌法要御満座の消息」が発布されました。その中でご門主は、「蓮如上人のご生涯を通じてのお念仏は、一人でも多くの人が阿弥陀如来の本願を信じ、お念仏を喜ぶ身になることでした。私たちは、今後、具体的な行動によってお応えしたいと思います」と述べられました。

さらに、その具体策として、話し合いの法座を持つことやご本尊を中心とした家族生活をととのえることとともに、「み教えが広く行きわたり、次の世代へ受け継がれるよう、文書などによってお寺との交流を密接にする」ことが示されました。

また、今まで、本願寺より数多くの冊子やリーフレットが出されてきましたが、配布対象や手段を精査し、有効な文書伝道の役割を果たし、より多くの人びとにお届けできることなどを課題として、一つにまとめた伝道紙の企画が進められていたのです。

その結果、特にこのご消息のお心を体して「宗門や本願寺の情報を隅々まで」を基本方針とし、門信徒・僧侶、寺族はもとより、宗門内外のひろく有縁の方々にお届けできる機関紙として、このたびの『安穏―京都からのメッセージ―』(以下『安穏』)が、2007(平成19)年秋に創刊されたのです。

2 発刊期間と紙面内容

発刊期間は、2007(平成19)年の9月の創刊号から、2012(平成24)年3月の第10号まで、全10号を発刊する予定で、発刊部数は200万部(創刊号のみ225万部)を発刊しております。

全号通して、主題を「縁」としており、第2号からは、「いのち」「つながり」「ぬくもり」という形で副題を付しており、基幹運動総合基本計画の理念が伝えられるようなテーマとしています。
紙面内容については、次の通りです。

第1面は、神戸市在住の詩人である高階杞一(たかしなきいち)さんによる詩を掲載しています。

第2面は、テーマに基づいた基幹運動の理念をわかりやすく伝えるための内容となっています。これは、従来から発刊しておりました『基幹運動総合基本計画普及版』や『共にあゆむ』のような形で活用していただけるよう、企画編集を行っています。お読みいただいて、いろいろなことを考えていただくのはもちろん、この記述を読みながら、何人かの方々で話し合っていただけるような内容にもなっています。

第3面は、ご門主さま、新門さまへのインタビュー記事(創刊号~第4号まで)を掲載し、第4・5面は、今井雅晴(いまいまさはる)筑波大学名誉教授の寄稿による「親鸞聖人歴史紀行」を、第6・7面は、宗門からの広告記事や、宗門の事業や、このたびの大遠忌法要や宗門長期振興計画関連の記事、そして最終面の第8面に、宗門とご縁のある著名人のインタビュー記事を掲載してきました。

今後も、皆さまからのご意見を参考に、さまざまな情報を京都(本願寺)から有縁の方々へとお届けしていきます。

3 配布方法について

―門徒推進員の積極的な参画を得て―

配布方法については、一般寺院や教務所、別院、関係学校や関係機関などに直接お届けする方法をとりました。お届けしたそれぞれの拠点から、既存のメンバーへの配布を超え、今までご縁の薄かった方々にも配布いただけるよう、一般寺院には、届け出門徒戸数×1.5倍を基準にお届けしています。追加部数をご希望の場合は、各教区教務所にお申し出いただくか、宗務所内の本願寺出版社もしくは基幹運動推進本部事務担当までお申し出ください。

このたび、策定された「基幹運動総合基本計画(後期)」には、新たに「教団内外に基幹運動の願いを普及するため『安穏―京都からのメッセージ―』の活用をすすめ」という文言が挿入されました。その中で、特にこの配布活動に積極的に参画いただいているのが、全国の7,000名の門徒推進員です。

門徒推進員は、『安穏』を、宗門の情報はもとより基幹運動を推進するための重要なツールとして位置づけ、配布活動に参画いただいているところです。

具体的な配布方法としては、門徒推進員それぞれの自主的・主体的発案により、「遠方のご家族・知人に郵送」していただいたり、「高齢者施設に訪問した際に、入所者に対して朗読」したり、また「病院や地域の公民館などに直接交渉して配置」していただいたりと、幅広く活用いただいていることが報告されています。

4 『安穏』の輪をひろげよう

『親鸞聖人750回大遠忌宗門長期振興計画』では、「新規教線の開拓(新たな百万人門徒の誕生)」を掲げています。『安穏』が、そのための重要な役割を担うことは言うまでもありません。第3号からは、首都圏の都市開教拠点を中心に、一般家庭に直接配布するという試みもなされており、今後の成果も期待されるところです。

浄土真宗のみ教えや、親鸞聖人750回大遠忌法要をはじめとする宗門のさまざまな取り組みを、一人でも多くの方に周知いただくこと、『安穏』を通して新たに浄土真宗のみ教えにであっていただく一助となりますよう、皆さまには引き続き『安穏』をご活用いただき、「世の中安穏なれ 仏法ひろまれ」との親鸞聖人のお心を体し、『安穏』の輪をひろげていただくことを念願しております。