親鸞聖人750回大遠忌法要は無事円成いたしました。多くの方々のご参拝、誠にありがとうございました。
親鸞聖人750回大遠忌宗門長期振興計画

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浄土真宗英語通信教育・開教使養成所について 『宗報』2008(平成21)9月号掲載 新たな始まり 親鸞聖人750回大遠忌宗門長期計画の現状 vol.10
宗門長期振興計画の重点項目⑦「国際伝道の推進」として、本年9月より北米開教区の浄土真宗センター(カリフォルニア州バークレー)において「浄土真宗英語通信教育」「開教使養成所」が創設されました。

同センターには、2階に法要儀式を行うためのご本尊を安置した講堂が設けられ、1階には北米開教区教育研修センター・龍谷大学・米国仏教大学院(IBS)の教育機関やブックセンターがあります。これらと施設を共有する形でHongwanji Office(事務局)を開設し、昨年10月に宗派より職員を派遣して事業を推進しています。

1 浄土真宗英語通信教育

「浄土真宗英語通信教育」は「Jodo Shinshu Correspondence Course〈略称JSCC〉」と呼称され、「寺院活動の及ばない地域では、一層創意工夫をこらした活動を」との親鸞聖人750回大遠忌(だいおんき)についてのご門主様ご消息の意を体して、寺院の有無に関係なく世界のどこにあっても浄土真宗が学べる通信制の教育制度として2年間のカリキュラムで創設されました。特に、多様な文化圏からの受講者が浄土真宗を体系的に、かつ平易に学習できる教育課程の確立を目指すとともに、受講者間の交流を促進することによって念仏の輪を世界に広げる伝道効果をねらいとしています。

本通信教育の受講料は2年間720ドルで、9月と3月にそれぞれプログラムをスタートさせることにより年間2回の募集を行います。出願(受講者の登録)、テキストのダウンロード、課題提出・添削指導などはインターネットを通して、通信教育専用のウェブサイトへアクセスして受講します。本通信教育はコンピューターを用いた通信教育であるため、基本的に受講者同士、受講者と指導員の交流はサイバー空間に限定されたものとなってしまいます。そのため、年に一度北米開教区浄土真宗センターにおいてスクーリングを開催し、添削指導員や他の受講者と話し合えるよう交流の場(時間)も設けています。

現在、JSCCのウェブサイトにおいては、本通信教育や出願に関する基本情報等を掲載しております。毎月9月と3月に開講し、それぞれ開講日の15日前に募集を締め切ります。志(こころざし)ある方はぜひ受講してください。

2 開教使養成所

多様化する国際社会に向けてより効果的な伝道活動を展開するには、強い伝道意欲と豊かな専門技能を備えた人材の養成が急務であり、その研修においては教学、伝道両面にわたる内容の充実が求められるところです。こうした要請を受けて、北米開教区の浄土真宗センター内に『開教使養成所』が設置され、4ヵ月間の「国際伝道者養成プログラム(International Ministerial Orientation Program」(略称IMOP)が実施されます。

従来、日本から海外へ派遣する開教使は、毎年本願寺国際センターで開催の「国際伝道講座」(開教使養成講座)を受講した者の中から任用されてきましたが、今後はIMOPの履修が必須となるため、「国際伝道講座」は事前研修会として実施されます。

IMOPにおける講義は全て英語で行われますが、参加者は4ヵ月間のうち、カリフォルニア大学バークレー校において1ヵ月間英語の集中講義(ESI)を受講して英語力を高め、浄土真宗センターでは2ヵ月間IBS講師陣による特別講義を受講するほか、さまざまな社会活動への参加、キリスト教・イスラム教など他宗教との宗教対話、開教使・メンバー(門信徒)との交流を通して海外伝道の現場に触れることとなります。また、このプログラムは開教使志望者に限らず、国際的感覚を備えた熱意ある伝道活動を志す人にも門戸を開く予定です。

この9月から浄土真宗英語通信教育・開教使養成所の両事業が開始されたばかりです。この事業は北米開教区を運営主体としますが、今後は、本山と各開教区の代表で組織される会議体をもって進められます。各開教区とともに一致協力して、国際伝道の更なる推進を図り、ひいては多様化する国内外に通用する伝道のあり方を構築していきます。
北米開教区の浄土真宗センター
浄土真宗英語通信教育と開教使養成所が創設された北米開教区の浄土真宗センター

(国際部)